2008年11月アーカイブ
(思い出の続き)
11月になると蔵人がやってくる。
例のごとく私は、運転手で多治見まで自分の車で迎えに行く。もちろんガソリン代も出ない。
早めに行ってコンビニでコーヒーでも飲みながらサボる。このぐらいは自腹でやってんだから許してもらわないとね。
多治見駅の前でタクシーの運転手とにらみ合いながら待つと赤ら顔の御一行様がやってきてきょろきょろしているが、面白くないのでしばらく様子を見て、ころあいを見計らって手を振るとこっちにやってくる。
車中酒臭い。
「あんちゃん、今年もよろしく頼みます」
「こちらこそよろしくお願いします」
皆さんお変わりなく元気そうで何より。新顔も二人連れて着ている(私も新顔だっけ!)
酒臭い無料タクシーは瀬戸の酒蔵に吸いこまれていく。(続く)荒川
11/16仕込16・・・今週の頭には搾る予定です。
11/20仕込20・・・順調に経過しました。今週の半ばに搾ります。
11/22仕込21・・・以外に早く搾りを迎えれそうです。正月に間に合いました。
11/29仕込23・・・ご希望どうり辛口に出来そうです。
11/29仕込24・・・前回のアルコール度数を越えました。
12/5仕込27・・・ミネアサヒの小仕込の造りかたは、今年で完成しました。
12/13仕込29・・・本日は酒づくり体験に参加いただけまして誠にありがとうございました。荒川
10/25仕込7・・・もう秒読み段階で今週末誕生よてい。安産祈願
10/26仕込8・・・もうじきラストスパートをかけます。
10/30仕込9・・・もろみ末期で今週末上槽予定。
11/1仕込10・・・意外と早くお酒になりました。今週末上槽予定。
仕込12号・・・今日から温度を下げ始めていきます。
11/8仕込14・・・良く溶けています。あまーーーい。
11/9仕込15・・・皆様が愛情こめて育てたコシヒカリがきいています。
11/16仕込16・・・毎年ご注文ありがとうございます。前年度に負けない酒を造ります。
11/15仕込18・・・体験お疲れ様でした。今年もいい酒になるようがんばります。あらかわ
(思い出の続き)
毎年新潟の蔵人たちに、「今年もよろしくお願いします」と挨拶に行っているらしいが今年は新人の私が専務と行くことになった。
二泊三日の旅である。
その頃はまだ高速道路が全部開通していなくて、かなり時間がかかるので白馬あたりで一泊する。専務と二人でお土産に渡すために持ってきたお酒を一升空けてしまった。あの明眸織部は美味かった。
次の日、仕込途中で亡くなってしまった前杜氏の家に行き、仏壇に手を合わせる。
黄瀬戸を手に持ち明眸のはっぴを着て斜めがちに撮られた写真がかっこいい。
前杜氏さんの家でこれでもかと言うほどご馳走になりお婆ちゃんが眠ってしまったのでお暇する。
米はもちろん野菜の美味しいこと忘れません。新潟の家の立派なことうらやましい限り。
もう一軒前杜氏が連れて着ていた船頭の家も寄ることにした。明眸に来るようになって30年だそうで新築の家は明眸御殿と呼ばれている。ここでもたらふくご馳走になる。
山の中を走ってようやく松之山温泉に着き、かなり熱めの温泉につかり部屋で専務と話をしていると次々に蔵人が奥さんとやってきて挨拶をする。
蔵人の話す言葉も解らないが奥さんの話す言葉はもっとわからない。荒川
(思い出の続き)
長く暇な夏も終わり、瀬戸の山々も秋色に変わりそうになるころ。
そろそろ仕込みの準備が始まる。先輩に言われるままに洗物を片付ける日々が続く。
洗物をしながら始めて見る道具を見て、何に使うのか想像し気持ちが高ぶる。
かなり年季の入った道具ばかりでどう見ても手造りの物まであり壊さないよう丁寧にきれいに洗い熱湯に浸してすすぐ。
酒づくりの道具は異様に重い物が多いので腰の弱い私は足を使って腰を守りながら持たなくてはいけない。
きれいになった道具たちを竹で作った台に整頓しながらなれべていき終了。
大きな機械も丁寧に洗い有るべきところに収めていく。
タンクのホーローがはがれているところは補修する。
床を流し終えると蔵の中が静かに蔵人たちを待つ。
蔵に吹き込む風が冷たくなってくる。荒川