(思い出の続き)
酒づくりの片付けも一段落すると今度はお茶が始まる。
天気のいい日に広大なお茶山で仕事をするのはすがすがしい物があるが、やはり農作業は大変である。一日中山を上がったり下がったりとへとへとになる。
瓶詰めの皆さんがお茶を担当しているのだが、結構お年を召した方が多いのにその体力には感心させられる。
肥料をやったり、消毒したりと私も暇なときは連れてかれた。まあ夏は何時も暇だったので瓶詰めが無い日はいつもだが。
茶摘の季節になると、手の開いた従業員全員で手摘みをやる。
腰に籠を付け「一針二葉」だけを摘んでいくが意外と楽しくあっという間に籠が一杯になる。
昼になるとまかないさんがおにぎりとお茶を持って来てくれて、お茶山に腰を下ろしておにぎりをぱくつくと遠足気分になれる。
手摘みはその日だけで後はバリカンのお化けのような機械でガンガン刈ってゆくと、坊主になったお茶がさっぱりしている。(荒川)
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