(思い出の続き)
酒蔵明眸の一大イベントに慰安旅行がある。
私が社会人になって始めての慰安旅行である。
旅行前日から一泊二日で飲む酒の準備を始める。ビールからチューハイ、もちろん日本酒をどんどん用意する。いったいどれだけ飲むのだろう。
新潟からきた蔵人さんたちも楽しみにしているらしく一張羅をクリーニングから取ってきている。
慰安旅行当日
早朝から会社にバスが止まり、社長や大奥さんに見送られ出発するや否やビールが前から回ってきて一斉に飲み始める。社会人初めての慰安旅行なのでこの習慣に驚いた。
ここから一泊二日、飲みっぱなしである。私のようにか弱い新入社員なんていちころにやられてしまう。
確か最初の慰安旅行は信州蓼科だった。
酔っ払いがバスガイドのオネーさんやら添乗員をいじめながら観光していき、旅館に到着。
風呂に入って宴会が始まる。
引き続き飲みまくり持ち込んだお酒がどんどん消費される。
宴たけなわになり、専務はステージの上でパンツ一丁になりマイクで何かいっている。あの時のグリーンの気持ち悪い柄の大きなパンツは今でも忘れない。
宴会も終わり二次会続き、最後は部屋の廊下で営業の人たちと遅くまで飲み語らった。荒川
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