2007年9月アーカイブ

任務完了

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結婚したときに我が家に来た冷蔵庫は、決してたくさん物が入る訳でもないし決しておしゃれなデザインをしている訳でもない。

しかし、あの安売り電気屋さんの中でも特に安売りをしていた冷蔵庫がまさか14年も私たちの粗末ながら美味しいご飯を冷やしてくれるなんて思ってもみなかった。

計画性がない嫁さんの買ってくる大量の食品をこれでもかというくらい詰め込まれたり、表面に磁石でいろんな紙切れを付けられたりと苦労もあったろう。

最近調子が悪くなった時でも私は、まだまだ使うつもりでした。
しかし、電気屋さんに行った時最新式のきれいな、冷蔵庫を見てしっまった。

もう私の心はよそに移ってしまった。ゴメンな。
君を修理してまで使う事が出来なくなってしまった。

荒川家の酸いも甘いも知っている君を手放すのは本当に辛い。14年間ありがとう君の事を忘れない。荒川

蔵人

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(思い出の続き)

狭い休憩所の真ん中に巨大な明らかに過能力のストーブが燃えている。煙突が天井を突き抜けて部屋の外へ続いているが絶対排気漏れしている。

そのストーブを囲む様にイスが並べられているが20cmくらいしか離れていない。すね毛が燃えそうである。

一番奥側のイスに横にでかいおじいさんが座っている。さっき人事担当者にちょっかいを出していた張本人であるがこの人が杜氏さんである。杜氏の体重に耐えれないのかぼろぼろのイスの下からバネが数本飛び出していて張ってある布はところどころめくれている。
見るからにふてぶてしく踏ん反り返っている。

その左前の席には神経質そうなおじいさんが座っている。手にタバコを持っているが銘柄はエコーと言う見たこともないタバコを美味しそうにフィルターぎりぎりまで吸っている。このイスも癖物で一見革張りなのだがバネがヘタっているせいか沈みに沈んでイスがあるのにウンコ座りみたいになっている。
この人が頭(かしら)さんである。この人は以前はどこかで杜氏をやっていたらしく、
「杜氏なんかやるもんじゃない」と口癖のように言っていた。
頭さんは、なんとなく作業着が軍服に見えて、大日本帝国軍人みたいだ。

その左隣にも、頭のイスと同じイスが置いて有り、背の高く、ガタイのとても良い船の船長が良く被る帽子を被り、ウンコ座りになるまで沈み込んだおじいさんが、マイルドセブンを根元まで吸っている。
この人は、亡くなった前杜氏からここに働きに来ている。もう三十年以上ここでお世話になっているらしい。
今の杜氏も今年からここに来たらしく、杜氏は大体チームで連れ立ってくるのでこの人は移植の存在である。この人は搾り一筋三十年で船頭と呼ばれている。だからキャプテン帽子なのである。
この人のおかげで私は前杜氏の技術、心意気などの指導を得ることができた上、その時の現杜氏の技術など得ることが出来たのは運が良かったのかな。船頭は夏は左官職人で職人とはこういうものだ!!と職人道を教えてもっらた。

その左前にちょうど杜氏と対面する形で私が座らされたがストーブが邪魔で杜氏の顔が見えない。
話をするたびに顔を横に出さなければならない。イスは割りとその中では新しい部類のイスでバネもしっかりしている。
私のジャージが熱せられ変な匂いがしてきた。我慢、我慢。

その私の左前に小柄な若者が座っている。人のこと言えないが青白い。
私の学校の先輩で一つ年上である。蔵人たちにとってからかわれ役で本人は意外とプライドが高く、
それが凄く不満そうだった。

その左隣には二人並んで座れるベンチシートでその右側に目のクリッとしたたぶん新潟からの出稼ぎで一番若いおじさんで蒸し米や洗米をする釜屋さん。たぶん五十台半ばぐらいで一見おとなしそうに見えるが実際はかなり短期でせっかちで頭が悪かったと言うと悪いので頭が個性的だった。

その隣に麹やさんが座っていて、かなり年配に見える。座っているが足がかなり曲がっているのが解る。
実際のところは解らないが骨折してほかって置いたみたいに見える。

この休憩所にはいないが精米所に大ベテランの精米長。静かで小柄だが職人気質で厳しく、最高の腕前。この人も前杜氏が連れてきた人で船頭と仲がいい。

もう一人精米助手が一人。この人も割りと若い部類で機械に強い。

後、いろいろな手伝いをしてくれる地元、瀬戸のパートのおじさん。

実際出稼ぎに来ているおじいさんはかなりタフボーイで筋骨隆々で私の周りのお年よりは体の悪い部分自慢をする人ばかりだったが、蔵人からそんな話を聞いたことがない。
それに中には七十歳前後のお年寄りが本当に嬉しそうにエロイ話を話し合っている。
かっこいい!!!!
私のあんなふうに年をとりたいものだ。

ここにはいないが、最後に杜氏後継者。この人も私の学校の先輩で年は私より七つ年上の大先輩。
この時期杜氏は、私たち後輩には優しかったのだが、杜氏さんたちとあんまり合わなかったのか、亡くなった前杜氏の事が整理できないのか、良く理由はわからないがあんまりここで休憩したくないみたいだった。仕事はしっかりやるし蔵人も受け入れようとしているのだが何かあるんだろう。


私はありきたりの挨拶を済ます。
蔵人もどこから来たの?いくつ?等私がわかりやすいよう、標準語を交えながら話してくれた。
結婚はしとる?
ハイ、しています。
何だあ、○○!先越されちゃったなー!と私の一つ上の先輩に投げかける。
先輩は面白くなさそうだが、笑って取り繕っている。

そこで白衣を先輩から借りた。ぴちぴちである。
長靴も誰かのを借りた。

八時になって、頭が「出すか」と言うとみんなぞろぞろと立ち上がり休憩所を出て行く。
私もこの暑い部屋から早く出たく一緒立とうとすると頭に
「杜氏が話がある」といわれこの熱気に満ちた空気の悪い部屋に太った杜氏と二人きりになったのである。次回に続く荒川

慰安旅行が終わると

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IMG_1655.JPG殿様気分IMG_1638.JPG納涼川床料理
IMG_1589.JPGデートIMG_1549.JPG利休再来
IMG_1539.JPG緑の液体IMG_1532.JPG丑年ーズ
IMG_1530.JPGこんな庭が欲しいIMG_1504.JPGデートⅡIMG_1502.JPG定番清水

二週間ほど慰安慰安旅行ネタで引っ張っているうちに、平成19酒造年度が始まっています。
毎年慰安旅行が終われば、楽しい夏季も終わり仕込みモードになります。
現在はまだモトが仕込まれているだけですがすぐに本仕込になり、やがて搾りになります。

去年の造りが自分の思っているように行かなかったので、珍しく今年の造りが待ち通しくて仕方がありませんでした。


今年の仕込みのテーマとして、初心に帰り一回頭の中にこびりついた余計な物を追っ払い、緊張感と慎重さと自分の持っている設計図で勝負したいと思っています。
いつもに増して気合が入っています!!乞うご期待!荒川

慰安旅行(兄弟愛)

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縁結びの神よ!
ゆー太の事よりこちらの方を一つお願い申し上げます。

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今日、美しい兄弟愛を見ました。荒川

収穫祭のお知らせ

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9月29日土曜日・・関谷醸造稲武工場(吟醸工房)にて収穫祭を行います。

1・・稲刈り体験
   稲武工場のすぐ下にある田んぼを手で稲刈り体験が出来ます。
   収穫したお米(ミネアサヒ)で12月1日に仕込み体験も行います。
   0565-83-3602で予約受付中!!

2・・限定酒販売
   知る人ぞ知る!ここでしか買えない!
   吟醸工房の純米大吟醸雫酒、大吟醸雫酒を販売。数量限定。

3・・お餅の振る舞い
   杵で搗きたてお餅を召し上がれ!

4・・甘酒振る舞い
   本格酒造り用の麹で甘酒を造りました。
   さっぱり甘口召し上がれ。

詳しくは吟醸工房まで・・0565-83-3602

慰安旅行(再チャレンジ)

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ゆー太!七転び八起きだぞ
今度こそ大丈夫

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どれどれ?

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ゆー太!七転び八起きだぞ!荒川

慰安旅行(飲みっぷり)

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庭園を見ながら一杯なんていいねー


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おお!いい飲みっぷりだ!

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抹茶が美味しいと思う今日この頃。荒川

慰安旅行(目指せ!近江牛!)

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男とは目的にまっすぐ突き進むもの!
ゴールは近い!

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ゴー------ル!!
ギュー肉!ギュー肉!ギュー肉!
肉が出てくる前にとりあえず乾杯!

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昼飯前だからこれをみんなで分ける・・・
数が足りない・・・・・
じゃんけーんぽーん!勝った、勝った!
口に入れるといっぱいに肉の旨みが広がる。肉自体冷えているからねっとりと舌に甘味のある油が絡みつく、一噛みするごとに肉の赤身の旨みと油の旨みがシェイクされ絶妙である。


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昼飯前だからこれもみんなで分ける。
だが今度は数がありそうだ。これをじゃんけんに託すには酷すぎる。

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昼飯前だからこれもみんなで分ける。
こんな寿司食ったこと無い。マグロじゃないよ、近江牛だよ。
肉厚のやわらかい牛肉が酢飯とドッキング。
肉の甘味、油の甘味が酢飯によって締められシャキッともう一つに手が伸びるが一人一個分しかない。

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ご飯いるひとー!  私は、いらない。
肉以外いるひとー!  私はいらない。
肉を焼こう!これは一人二切れはありそうだ。

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肉がとんでもなく良い匂いを発する。
表面が焼け白く変わり油が溶け出す。
これほどの肉は軽く焼くだけで十分である。いや軽く焼くだけにしなければならない、そうでなければ近江牛に申し訳ない、生産者に申し訳ない。

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私の取り分は残すところこいつだけになってしまった。
ポッケに入れて娘に食べさせてやりたい・・・でも今食べてしまいたい。
でも娘に食べさせてやりたい・・・・どうしよう。
そうだ!旅行中口に入れといて舐めながら過ごし、帰ってから娘に食べさせればいいんだ!!荒川

慰安旅行(スモーク)

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この煙を悪いところにつけると直るらしいよー。

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マジ、マジ俺はどこにつけようかな~
ゆーちゃんはどこにつける?

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そんなに付けなきゃいけない場所は無いが
強いて言えば俺はここかな。

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僕も完璧だから付けるところがないな~
でもどうしても付けろと言われればここかな。荒川

慰安旅行(おお縁結びの神よ!)

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是非とも、是非ともお願いします。大吉が出るだけでこの子は喜ぶんです。たとえ本当に彼女が出来なくてもいいんです!!!

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神にも見放されるなんて・・・

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気を落とすな!
捨てる神有れば拾う神あり。荒川

慰安旅行車中

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IMG_1448.JPG  さあ待ちに待った慰安旅行の始まり、京都大阪二泊三日。


IMG_1451.JPG早くも宴会開始。私は参加しない、なぜなら最初から飛ばすと三日間もたないから。


IMG_1454.JPG ガイドさんの話も聞いてあげてください。


IMG_1455.JPG「舞妓さんいるかな・・・」


IMG_1456.JPG名月。      荒川

ミスター明眸へ

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もっと話がしたかった
もっと一緒に飲みたかった
もっと教えて欲しかった
もっと可愛がってもらいたかった

恩人に最後まで感謝の言葉が言えなっかたのをとても悔いている。

またいつの日か飲みたいものです。荒川

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