一番のお酒を造れなんて到底無理な話である。好みは違うものでたとえどれだけ
念じたとしても私には、すべての人が一番美味いと言うお酒は造れない。しかし
不思議と平均点以上のお酒は、造れそうな気がする。平均点の水準は年々高く
動いていくので、平均点以上を取り続けるためには、やはり一番を目指す位がちょうど良い、それで
ようやく平均点以上が取れる。そして万人の中の極一部で良いから一番と言ってくればいいのだ。
ろくでもないお酒は造りたくない。
しかし、なかなかどうして、お酒造りはいろいろあったりする。それが
くるしいかったり楽しかったり。まあ、ぼちぼちやります。荒川
♪
2007年6月アーカイブ
麹箱を消毒する。
二十年以上近くこきを使われ毎年製造終了時と製造前に蒸し焼きにされる。
そうすると木の灰汁も抜け落ち穢れ無き木の箱になる。
私も一回蒸してもらおうかな。
いや、私よりあの人の方が先だな。荒川
お酒は搾ってしまえば終わりではない。
最後ブレンドをして味を調える。
お互いの良いところを引き出し、短所を補わせる。
毎年微妙に味が違うので、味を見ながら混ぜる割合を少しずつ変えていき同じ味、もしくはより良い味にしていく。
設計図は頭の中に有る。
後は自分の舌を信じよう。荒川
老若男女。
関谷醸造公認泥遊び兼、田植え祭のスタート。
古いネタですいません。荒川
田植えの時期。
普段は、白衣の醸造家も農作業着に着替え、農夫に変身。
白衣より、こっちの方が似合うんじゃない?荒川
恒例の梁掃除。結構半年で汚れるがなれたもんである。高さにもなれ怖くない!っと油断すると・・・
ウオット!!おっ落ちる!
むむむファイトー一発!
危なく殉死するとこだった。荒川
穴があったら入れたい!いや間違い。
穴があったら入りたい!荒川
お客さん!吟醸工房を通り過ぎていますよ!
手前で曲がらなきゃ!
美味しいお酒がたくさんあるのに、残念。荒川
仕込が終わり掃除が始まりました。
これは決して壊したのではありません。半年使わせていただいた道具を丁寧に分解し、洗い、消毒しているのです。
感謝を込めてネジを回す、硬いが力を徐々に入れていくと軽い悲鳴を上げてゆっくりと回る。やがて抵抗はなくなる。
体の一部を一つ一つはずしていくと少しづつ外装がはがれてゆく、ゆっくりと重い身を私にあずけてくる。もう力は入っていない。後は静かに長い眠りに落ちて行くのである。荒川