先日の報道でご存じの方も居ると思いますが、
設楽ダムの是非を問う住民投票条例が、
設楽町議会にて否決され、
事実上設楽町としては
ダムにゴーサインを出したと言うことになりました。
さすがに普段は議会傍聴なんて
行ったこともありませんが、
この時ばかりは傍聴に行ってきました。
否決した議員の言い分や
町長の答弁などを聞いていると
・町の三十数年の苦労を考えたら、今更ダムの必要性云々は関係ない
既に今は(国や県から)条件を引き出す段階に入っている
・町長や議員は選挙を経てここ(議会)いるのだから、
ダム問題に関して町民が直接判断を下すのはおかしい
・今の段階でそんなことをすると交渉で不利になるかも知れない
・町長が賛成と言うのだから賛成だ
・請願署名が住民(有権者)の約1/4と少ない
という時代錯誤も甚だしい、
呆れた理由を言っていました(笑)
熊本(川辺川ダム)、群馬(八ツ場ダム)、淀川水系(大戸川ダム)
と言うように、続々と大型ダムの存在意義が問われ
見直しや凍結が起こっているなか、
どうしてこの設楽ダムだけ国も県も町も
強引に進めて行こうとするのでしょうか?
ダム工事費とは別で地域振興費用として降ってくる(笑)
約200億円を期待しているのでしょうが、
この予算は一部自己負担(約40億円ほど)な上に
用途、対象地区、期間が限られるため自由度が低く
ほとんどハコ物しか作ることが出来ません。
これにより作られたハコ物が
維持管理費や修繕費、そこに働く人の人件費などで
将来町の財政を圧迫することは想像に難くありません。
それに地域振興予算は国や県が出してくれると言って
空から降ってくるように思っていますが、
これだって元をただせば国民の税金です。
「子孫のために美田を残さず」と言います。
だからといって、
将来自分の子孫に借金と廃墟だけ残すような事も
いかがなモノかと思うのですが…(笑)
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