昨日は名古屋の醸界新聞クラブ主催の
新年賀詞交換会に行ってきました。
普段名古屋地区を回ることがないため
こういった機会は絶好の挨拶の場です。
お取り引きをしている問屋さんや
同業者である蔵元さんと
お話しをしてきましたが、
どうも酒類業界全体には良くないようです。
原料高騰で酒類メーカーが渋々値上げ
などといった話も聞かれますが、
末端の小売業は大手スーパー、コンビニを
中心に「そんなことは許さない」と
言わんばかりの状態ということですし、
その板挟みになった流通の問屋さんは
ますます利益が減って、
疲弊していく悪循環に陥っている状態
値上げした酒類メーカーも価格競争に明け暮れ
全体の酒類の減少もあってジリ貧状態
業界全体で、わざわざ損をするようにして
いるようにしか見えません^^;;
各メーカーが価格競争によって数量を追い続ければ、
市場は既に飽和状態なのですから勝ち組・負け組が
はっきりと分かれてしまいます。
そろそろ業界も量や安さ、シェアではなく、
質と適正な利益を追求することを始めないと
業界全部総倒れしてしまいます。
あと大事なのはファン作り
どんなに問屋さんや酒屋さんに取り扱ってもらっても
最終的にはお客さんが呑んでくれてナンボな訳ですから、
どうやってファンを増やしていくかを考えないと
やっぱり価格競争しか出来なくなってしまいます。
ファン作りといえばやっぱり
「モノより思い出(by 某車メーカー)」(笑)
ということで(←ちょっと強引か?)
今日は日本名門酒会の関係者と加盟店の方々が
2月に行われる立春しぼりの仕込みに来てくれました。
価格云々ではなく、自分が仕込みを手伝ったから
それを販売し、その思い入れをお客さんに伝えていく
こういった地道な取り組みをするしか
我々に出来ることは無いと思います。
期待に応えられるよう美味しい酒に育てていきます。
2月4日ご期待下さい。
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