酒造組合中央会はどこへ行く?  その1

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今日の日経新聞にこんな記事が載っていました。
酒販中央会使途不明金事件、元事務局長を逮捕・警視庁

小売酒販組合中央会というと
我々蔵元のお客さんである酒販店が作った
団体なわけで、他人事ではありません。

他にも同じ団体でこんな事件もありました。
酒販組合、年金の運用失敗で加入者へ140億円返還中止

本来こういった団体は
①業界全体で何か働きかけをしていく役目
②モノ不足で何もしなくても売れた時代には、
 他の酒屋を出抜くようなコトをする「出る杭」を打つ役目
以上二つの意味があったと思うのですが、

今となってはこういった事件を見るにつけ
護送船団方式で業界が動いていた時代の遺物であり
存在意義が薄れているのかなぁ、と思います。


我々蔵元にも地域ごとに酒造組合があり
(日本酒と焼酎のメーカーが加盟)
その総元締め(?)として酒造組合中央会があります。
注意-この団体は上記の事件と全く関係ありません

かつては需給の調整役や、業界として政治的な圧力をかける役目
関係省庁からの通達等の連絡役、
原料米を購入する際の保証役といった役目がありましたが、
そういった役目は一部を残して形骸化している感があります。

特に今話題の「酒税の改正」などの際には
いの一番に政治的な活動をするべきなのでしょうが、
それらしい効果も見られません。

日本酒や焼酎の効能を広め
需要の掘り起こしも仕事の一つですが、
これも効果はありません。
むしろ大小メーカーや低価格から高価格まで
さまざまなメーカーの集合体である以上
ひとえに広報といっても、
それぞれに対象や宣伝方法が違いすぎます。

ではいったい酒造組合中央会は
何のためにあるのでしょうか?


(…気まぐれ^^;;;に 続く)

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このページは、sekiyaが2005年11月16日 15:02に書いたブログ記事です。

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