兵庫の酒米 圃場見学

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昨日は兵庫で酒米を作っていただいてる田んぼを廻ってきました。
9月の台風とこのところ雨が全く降らないために
影響を受けている田んぼもずいぶんありました。

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↑まず始め社町で作っている「白菊」。
これは「夜半の月」の原料に使われています。
今年は出穂のタイミングも良く、台風の影響も受けず、
作り始めて3年間で、これほどきれいな白菊を見たことがないほど
良い出来でした。まだもう少し刈るまでに時間がかかるので
干からびないように水を与えることと、適期刈り取りをお願いしました。

050930-2_S.jpg

↑次は今年初めて試験的に作っていただいた品種で「白玉」という稲です。
これは古い品種で文献の上では江戸時代頃作られていたらしい品種です。
もちろん酒造好適米なんて無い時代のものなので一般うるち米の一種です。
当然今のように品種改良など無い時代ですので、
自然界にあった雑種のなかで良さそうなものを抜き出した
「純系淘汰」で作られた品種だと思いますが、
古い品種らしく出穂期や背丈がバラバラです。
これはおそらく自分の身を守るための性質のなごりだと考えられます。
(同じ時期に穂が出ると食べられたり気象の変化で全滅する可能性があるため)
江戸時代の米なんて、何かロマンがあります。
※写真の稲がやや黒ずんで見えますが、台風で穂に傷が付いているからです。

050930-3_S.jpg

↑最後が明眸の上位クラスに使っている「但馬強力(たじまごうりき)」
ここは農業用水が来にくい場所らしく、
田んぼのフチに干害が出はじめていました。
このまま置いていても良くはならないので、
早急に刈ってもらうようお願いしておきました。

全体には山田錦も含めて全体に出来は良いですが、
雨が少なかったため水の管理を上手にしていなかった圃場は
干害が出ています。
それから出来が良くて穂が重くなっているので、
もし台風が来るとかなり被害が出そうな田んぼもかなりあります。
このまま台風が来ないことを祈りましょう^^;;;

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このページは、sekiyaが2005年9月30日 16:54に書いたブログ記事です。

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