2011年03月23日
平成23年 清酒きき酒研究会 2部門で入賞
昨日名鉄ニューグランドホテルで発表された
(審査は3月11日に食品工業試験センターにて行われた)
平成23年愛知県酒造組合・清酒きき酒研究会にて
純米吟醸酒、純米酒の2部門で入賞しました。
(純米吟醸部門は吟、純米酒部門は可。を出品)
これもひとえに皆様の応援の賜物です。
ありがとうございます。
実は吟醸酒と本醸造の部門でも高得点を獲ったのですが、
(吟醸酒部門は朋、本醸造部門には人生感意気を出品)
醸造アルコールでなく、自社製の焼酎を添加して造っているため、
参考出品扱いとなり、入賞は出来ませんでした。
別に入賞することだけが目的でなく、
杜氏の腕試し的な要素が高いため、
評価が高かった事さえ分かれば十分満足です。
関係者向けのきき酒で入賞した酒を中心にみましたが、
最近の出品酒は一昔前のように吟醸香ぷんぷんのタイプでなく、
香りはやや控えめで、味のバランスが取れているもの、
後口の軽いものが上位に入っていると感じました。
その後の一般の参加者を集めた
「愛知の地酒を語る会」では300名のお客様が
愛知県の地酒と料理を味わいました。
時節柄、あまり華美な設えや、
派手な演出、ビンゴゲームなどは控え
淡々と呑む感じでしたが、皆さん楽しんでいたようでした。
2011年03月18日
東北地方太平洋沖地震について
今回の地震で被災された方に
心よりお見舞いを申し上げます。
東北地方にはたくさんの蔵元があり
仲の良い友人、大学の先輩・後輩、恩人など
多くの知人が地震の被害に遭いました。
蔵元は良きライバルでもありますが、
一緒に日本酒を造り、日本国内や海外に
その良さを伝える活動を行う同志でもあります。
関谷醸造でも微力ながら
そんな仲間を助けるお手伝いを
していこうと考えています。
正直、今回の災害のあまりの大きさに
無力感、無常観に苛まれておりました。
その後、静岡を震源とする地震もあり
被害こそありませんでしたが、
隣接する東三河地域でも結構揺れました。
一瞬、胸によぎったのは「恐怖」でした。
しかし復興する人達の映像や、
現地で災害救助に努める消防署員や自衛隊をはじめとする
ボランティアスタッフの姿を見て、涙がでてきました。
何か出来ることからしていこう、
という気持ちが生まれてきました。
少なくとも被害もなく、元気な地域に住む私たちは、
東北の人達の分まで働いて、
この国の経済を良くしていかなければ、
日本経済全体が暗く沈んでしまい、
彼らを助けることすら出来なくなってしまいます。
高校時代の部活の顧問をしていた
恩師の言葉が甦ります。
「苦しいときこそ、笑え」
こんな時こそ、カラ元気でもいいから
明るく笑顔で、頑張っていきたいと思います。
2011年03月11日
3月なのに雪
3月なのに雪です。
このところ冬に逆戻りしたかのような
日が続いています。
酒造りには寒ければ寒いほど
助かりますが、急に寒くなったので
体調を崩したり、
子どもたちの小学校でまたインフルエンザが
流行っているようです。
話は変わりますが、
先日面白い話を聞きました。
ここ最近の男子が「草食系」になるのは
あまり褒められたことではないようですが(笑)
酒を造る「酵母」は草食系のほうがイイという話です。
活動が活発な「肉食系」酵母は
アルコールや雑味の原因となるアミノ酸を
たくさん作ってしまうそうなのですが、
燃費の良い、活性のやや控えめな酵母は
発酵もゆっくりだけど味のきれいな酒を
造るのだそうです。
実際の論文を読んだり、
実験で検証をした訳でないので
本当かどうか分かりませんが、
これからの日本酒業界は草食系が
活躍するかも知れませんね(笑)