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2008年04月30日
苗は元気に育っていますが…
連休の後半から田植えが出来るように
苗を育てているところですが、
非常に元気に育っています。
予定通り田植えに取りかかれそうなのですが、
ひとつ気がかりな事があります。
それは減反です。
政府米が余ってきたため、減反を強硬に進めようと
補助金を無くすぞ、とか、直接支払い制度を減額するぞ、とか
政府系金融機関からの融資を繰り上げ返済させるぞ(…失笑)
とかいろいろ脅しを掛けていますが…
…たぶん効果は無いでしょう。
何故って、
減反によって得られる補助金より
減反に協力しないで得られる収入の方が
はるかに多いからです。
だって、米を作るモチベーションとなる
米価そのものを維持しているのが
日本政府だからです。
分かりやすく言えば、今の農政は
アクセルとブレーキを両方踏んでいる状態です。
一番簡単な米の需要と供給のバランスをとる方法は
少なくとも米に関しては、不要な補助金や
価格維持政策、農地拡大政策を全て止め
自由競争に晒すことです。
供給だぶついて、
需要と供給に見合った価格まで米価が下がり
農家にとって米を作ることが割に合わなくなれば、
自然と生産量が減る。それだけのことです。
あるいは消費者が、
小麦などが高騰することでパンの価格が上がり
家計が苦しくなって、安い米を食べるようになれば、
需要が増え、これまたバランスが取れます。
世界的には、自国内への供給を確保するために
米の輸出を禁止したり、高い関税を掛ける国が増えていて
米価はむしろ上がっています。
昔は約10倍近い開きがあった米の取引価格も
日本が下がって、海外が上がっているために
今は1.2~1.3倍程度の価格差になっています。
むしろこれこそ品質の高い日本の米を
外国に売っていく絶好の機会だと、
何故考えないのでしょうか?
消費者と手を結び、高く上手に売る農家と
(国内・国外に関わらず)
政府に買い上げてもらわなければ困ってしまう農家
どちらも同じように減反するのは愚の骨頂です。
農作物に補助金を投入することに
反対する人もいるようですが、
私は農業を保護することに基本的に賛成です。
ムダなダムや道路に使う金があったら
よっぽど農業に回すべきだと考えます。
(ただしそれが某農業組織の既得権になってはいけませんが)
自国の自給率を高くすることは、
自国を守ることにも繋がるからです。
実際かつては日本より自給率が低かった
イギリスやフランスも、自国の農産物を保護することで
自給率を上げる努力をしています。
最近聞いた試算によると将来日本の自給率は
最悪の場合12%(カロリーベース)まで
下がるという予想をしたシンクタンクもあるそうです。
これは、もし何か国際紛争などが起こって
日本への食糧の輸出が止まったときに
89%の国民は飢える、と言うことです。
恐ろしいことです。
減反などという小手先の方法でなく
作物ごとにバランス良く自給率を上げるために
品目別の自給率の高い作物(例えば米)は保護せずに、
自給率を上げたい品目(小麦、大豆など)だけ
保護(買い上げ補助)をするという方法だってあります。
普段は高品質・高級農作物として
海外に売って、自国では安い農産物を
消費しておいても、自国が困ったときには
国内用に切り替える方法もあります。
考えればもっといろいろなアイデアは出てきます。
そろそろ本気で農業を考えませんか?
2008年04月28日
ゴールデンウィーク突入
世間ではGW突入です。
今年は飛び石連休らしいですが、
ご安心下さい。
関谷醸造は相変わらず
年中無休です(笑)
今年は5月4日が本社で
三遊亭鳳楽師匠の落語を行い
5月5日が稲武の吟醸工房で田植えです。
是非今年のGWは関谷醸造に
お越しください。
それから吟醸工房の販売所で
サムライ日本の三河武士グッズを
http://www.samurai-nippon.jp/
http://www.mikawabushi.jp/index.html
取り扱い始めました。
2008年04月21日
またしても工事中
またしても工事中です(泣)
今度は、米を蒸すボイラーを
重油式からガス式に入れ替えたのに伴い
地下の重油タンクを撤去する工事です。
朝からずっと重機がタンクを掘り出す音で
耳がどうかなりそうです(泣)
話は変わりますが、
先日設楽ダム関連の勉強会があり
そこでも工事に伴う騒音などの問題が
取り上げられていました。
設楽ダム工事事務所が作成した冊子
「自然に優しい設楽ダム建設を目指して」によれば
大きな問題は、以下の通りです。
・岩盤の掘削に伴う騒音(田口で75dB)
・同作業による振動(田口で63dB)
・降塵(田口で1平方kmあたり1ヶ月に約5トンの粉じん)
振動もデシベルで表すのをこの時初めて知った
ぐらいなので全然イメージできませんが、
他はちょっと凄そうです。
ちなみに工事期間は12年間です。
今日1日だけでもこんなにうるさいのに
12年間ずっと騒音、振動、粉じんは
勘弁してもらいたいのが本音です(笑)
普通ダムというと
山奥に建設されることが多いため
あまりこういった事は問題にならないようですが、
今回は設楽町の中心部(?)田口地区を
取り囲むようにしてダムが出来るので問題は深刻です。
こういった事も住民にきちんと周知してから
建設計画うんぬんを議論してもらいたいなぁ、
と思います。
それはそうと明日から2泊3日で東京です。
日本酒青年協議会の会合と、
日本吟醸酒協会の春の吟醸酒を楽しむ会の
企画会議に行ってきます。
時間が空いたら、
ホテルでボ~としていても仕方ないので
国立博物館の薬師寺展か
国立近代美術館の東山魁夷展に
行きたいと思っています。
2008年04月14日
ご迷惑をおかけします
先週木曜日の夕方頃に急に寒気に襲われ
体温を測ったところ39.2℃!
体温計を見た瞬間倒れました(笑)
見なければ良かったんですが、
見てしまったものは仕方ないです^^;;
インフルエンザを疑って医者に行ったところ
ウィルスが検出されないので「ただの風邪」とのこと…
しかし、土曜日頃から、その風邪の菌がお腹に入ったらしく
エライ事になっていました。
4日寝込んで(後2日は「座り込ん」で?)
やっと今日復活です。
ところで、
現在会社の入口を工事中のため、
ご来店のお客様には大変ご迷惑をお掛けしております。
この工事で以前から店の出入りの際に
邪魔だった路肩のブロックが一部無くなりますので^^;;;
少しは駐車場が便利になると思います。
それはそうと、
先日「暫定税率が~」なんて気楽なことを言っていたら
実は大変なコトになってました^^;;
http://mainichi.jp/area/oita/news/20080329ddlk44010342000c.html
実は「暫定」的に重くなっているガソリンなどの税率と
逆に「暫定」的に軽くしてもらっている酒税などの税率も
一緒に期限が切れてしまいます。
もともと特措法による酒税の軽減には、
1.伝統的な中小企業の保護
2.酒造業は、政府による米価維持政策によって原料高を被るため
という2つの側面があって、日本酒の蔵元の場合
おおよそ、7000石以下の蔵元に対して、
年間で最大約250石分(金額にして約650万円相当)
(実は計算がとてもややこしいので概算で話を進めます)
酒税が軽減される措置なのですが、
これが現在無くなった状態になっています。
これは月ごとの計算なので、
1ヶ月経って「暫定」税率が復活すると、
また軽減が受けられるようになりますが、
この1ヶ月が無いだけで約55万円ほどの損が発生します。
もしこのまま無くなってしまった場合
酒税の軽減が無くなるため、事実上650万円の増税です。
(3月分迄は既に軽減されているため月割計算で今年は約490万円)
これは中小蔵元だけ特別に軽減してもらっているのですから
本来から言えば払うべき酒税かも知れません。
実際に現在でも、毎年段階的に減らしている状態ですので
何年後かには酒税の軽減は無くなり
すべての蔵元は大小に関係なく酒税を納めるようになります。
しかし、「いきなりゼロ」というのはちょっと急すぎて、
小さい蔵元ではこの出費が吸収できない可能性があります。
日本酒、焼酎に関わらず中小の酒メーカーのこれからが心配です。
2008年04月08日
桜が見頃
蔵の裏手にある貯酒倉庫の隣に
立派な枝垂れ桜があるのですが、
(といっても、お隣のお宅の桜ですが…)
今年もきれいに咲きました。
町内あちこちにある
染井吉野も咲き始め、
三分咲きといったところです。
下の街では桜の見頃を
過ぎつつありますが、
山ではこれからが見頃です。
右手に見えるのが福田寺の桜です。
(ちなみに、このお寺には信玄塚があります)
暫定税率の関係で
ガソリンも安くなった事ですし(笑)、
空だった燃料タンクを満タンにして
ドライブがてら山の桜を見に来ては如何でしょうか?
もちろんお酒を買って帰るのをお忘れなく(笑)
2008年04月03日
第3回 グルメ&ダイニングスタイルショー
昨日は勉強のために
ビックサイトで行われている
グルメ&ダイニングスタイルショーに
行ってきました。
どうやって
食と生活スタイルを組み合わせて提案するか?
ということがテーマの展示会なので、
食品、酒、食器、家具、花、etc…、といろいろな業者が
ブースを出していましたが、
家具や食器などの展示会というのは
あまり行く機会がないので、
なかなか見応えがあって楽しかったです。
取引先の問屋さんも
サムライ日本というブースを出していました。
http://www.samurai-nippon.jp/
これからは、やはり酒単体でなく
酒がある食卓の風景をどう提案するか、
といった事が問われていくと思うので、
この辺りはもっと勉強しないといけない所です。
話は変わりますが、
動画投稿サイトのyoutubeに
うちの商品が出ているという事を小耳に挟んだので、
調べたところ…、
…ありました!
http://jp.youtube.com/watch?v=hCT4CyMT4dg
よい大人の皆さんは絶対マネをしてはいけません!
説明を良く読んで、注意して開けましょうね(笑)