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2007年09月29日

2007年兵庫の旅

木・金曜日と、
兵庫の圃場見学に行っていました。

いつもは杜氏や蔵人か、
アグリ事業部(要は米作り担当^^;;)の
メンバーと行くのですが、
今年は自社の稲刈りが後ろにずれ込んでしまったのと
ちょうど自社の収穫祭イベントの準備が重なり
一人で行くことになりました。

まずは社町の某大型ショッピングセンター近くにある
酒米「白菊」の圃場から、

昨年はやや肥料が多かったのか
過繁茂ぎみでしたが、
今年はきれいに出来ていました。


途中、どこの方の田んぼか分かりませんが、
こんな田んぼを見つけました。

分かりにくいかも知れませんが、
丸い形に色が茶色く変色して枯れています。

通称「秋ウンカ」、正式名称「ヒメトビウンカ」
によって起こった、坪枯れという現象です。

一緒に案内してくれた元食糧事務所の田中さんも
15年ぐらい見たことがなかったと言っていましたが、
今年は晩生種を中心に兵庫県各地で見られるようです。


次に向かったのは西脇市で
「白玉」という古い品種を作っている圃場です。
酒米という概念が無かった時代の米なので、
品種の仕分け上は一般うるち米ですが、
心白があって大粒で、酒米の用件を満たしています。


で、ここで困ったことにデジカメが電池切れ(泣)
ここからは写真がありません^^;;;


昼からは中町に向かい但馬強力の圃場を見ました。
今年は全体的に5日ほど生育が早く、
本当は昨日と今日で刈る予定だったのを、
農家の方が待ってくれていたそうです。
ご迷惑お掛けしました、ありがとうございました。


その後一路加西市に向かい
山田錦を作ってくれている農家さんの
田んぼを見ます。

この農家の中に御年ウン十歳の
加納さんという大ベテランの方が居ます。
今年は足を痛めたため作業が出来ず、
ご本人はアドバイスだけ行い
実際には息子さんが作業をしているそうですが、
相変わらず芸術品のような田んぼでした。

全く脱帽です。

ここで暗くなってきたので西脇のホテルに戻り
翌日に備えます。


翌日は東条町で
みのる式という田植機を使って
山田錦を作っている橋本さんという農家の方と、
一緒に田んぼを廻ります。

今年は天気が良かったため
欲を出して肥料を多めに入れ、倒れてしまっている
田んぼが多く見受けられましたが、
橋本さんの田んぼはしっかり立っています。

やっぱり山田錦でも何でも倒したらダメです。
ほどほどが大事と言うことです(笑)

いろいろ田んぼを見ていると
その人の人柄が分かるような気がします。
真面目な人は真面目な田んぼですし、
おおざっぱな人はおおざっぱな田んぼ
見ていて楽しいですね^^;;


東条の田んぼを見た後は
一路、愛知に向かいます。

2日間で総走行距離800kmを超える旅でした。
いやぁ、疲れました。


投稿者 sekiya : 07:49 | コメント (0)

【告知】本日の稲刈りについて

本日予定されていた稲刈りは
雨のため中止とさせて戴きます。

楽しみにしていた参加者の皆様
大変申し訳ありませんでした。


ただし代わりと言っては何ですが、
参加を予定されていたお客様には
「ほうらいせん吟醸工房収穫祭」として
餅つきや昼食がご用意してありますので、
どうぞお越し下さい。

お待ちしております。


投稿者 sekiya : 07:39 | コメント (2)

2007年09月26日

マンガ

朝晩だいぶ涼しくなってきました。
半袖だと肌寒いくらいです。
「暑さ寒さも彼岸まで」とは
昔の人はよく言ったものです。

そういえば昨日の月は見ましたか?
きれいな満月で、文字通り
「中秋の名月」でした。

とまぁ、全然関係ないイントロから
始まりましたが、
最近ハマっているものがあります。

…といっても最近ハマっているのは
マンガです。

普段あまりマンガは読まないのですが、
偶然喫茶店で読むものが無く、
手に取った週刊誌(?)に載っていて
読んでしまい(笑)、そしたら続きが読みたくなって
その足で本屋に向かってしまいました(笑)

そのマンガは、
尾瀬あきらさんの「蔵人」と言うマンガです。

ここであえてストーリーの解説はしませんが、
これは全ての蔵元と、流通業者と酒屋と
料飲店経営者が読むべきマンガだと思います。

主人公である
アメリカからやってきた外国人「クロード」の視点は
業界の慣例に染まっていない一般消費者の視点です。

そのクロード(=一般消費者)の視点から
酒業界の様々な課題や問題が明らかにされていきます。

「業界の常識は世間の非常識」を
素直な視点で「何故?どうしてなの?」と
聞かれたとき、答えられない業界関係者は多いはずです。

しかしこの問に答える事こそ
日本酒業界が生き残るためのヒントがあるはずです。


やや「生酛(きもと)」偏重のきらいはありますが^^;;;
なかなか読みごたえのあるマンガです。

「夏子の酒」以来久しぶりに「酒」マンガにハマりました。

秋の夜長に晩酌でも楽しみながら
マンガを読んでみるのも乙かも知れません。


明日から2日間
兵庫の山田錦や但馬強力の圃場見学に行ってきます。

投稿者 sekiya : 16:10 | コメント (2)

2007年09月21日

収穫始まる

風がずいぶんと涼しくなってきました。
昼はまだまだ残暑が厳しいですが、
朝晩めっきり冷え込んで肌寒さも感じます。

そんな中、いよいよ夢山水の収穫が
始まりました。

平年は9月10日頃収穫が始まるため、
一度テストで刈ってみたのですが、
まだまだ成熟していない青米が多く、
様子を見ていました。

名倉地内のベテランの農家の方にも相談して、
そろそろいいだろうと言うことで刈り取りを始めました。

苗にやや病気が出たり、
7月頃涼しい日が多かったりして、
初期生育が悪く、始めはどうなるかと思いましたが、
黄金色に輝く見事な稲にになりました。
(すいません、デジカメ忘れて写真撮っていません^^;;)

乾燥・籾すりをしていないので、
まだまだ何とも言えませんが、
昨年に比べると良い出来だと思います。

籾を剥いてみての仕上がりが楽しみです。


そんな収穫の様子をNHKが取材に来ました。
耕作放棄地が広がる中、すこしでも遊休農地を
解消するための取り組みをしている団体を
取材しているそうです。

何も無ければ(政変とか…^^;;;)
10月中旬頃放送されるそうです。
超緊張してうわずっている私が映っているので、
みなさん見ないで下さい(笑)

それから9月29日(土)
恒例の稲武・吟醸工房収穫祭が行われます。

募集がそろそろ定員に達しますので、
ご参加を検討されている方はお急ぎ下さい(^^)


投稿者 sekiya : 16:14 | コメント (0)

2007年09月12日

酒サムライのご案内

日本酒造組合中央会の下部組織である
日本酒青年協議会からのご案内です。
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全国の蔵元から自慢の銘酒300種類が勢揃い
「酒サムライ」きき酒会(一般公開・京都開催)
ご案内
日 時:平成19年10月20日(土)
      午前10時より午後3時まで(受付は2時40分まで)
場 所:京都市伏見区・月桂冠㈱昭和蔵、伏見夢百衆          
--------------------------------------------------------

詳しくはコチラ↓


● 日  時  : 
平成19年10月20日(土) 
午前10時より午後3時まで (受付は午後2時40分まで)

● 主  催  : 
日本酒造青年協議会

● 後  援  :
株式会社日本航空、ビジット・ジャパン・キャンペーン実施本部
日本酒造組合中央会

● 会  場  :
 *出品タイプにより会場が異なりますので、好みのタイプからお始め下さい。
どの会場でも受付(参加費の支払)を済ませていただければ、出品酒の一覧表、
きき猪口と参加証(領収証)をお配りします。参加証(領収証)が2会場共通の
入館証となります。
☆(小売価格)1,000円未満コーナー、
☆1,000円~2,000円コーナー、
☆IWCゴールドメダル受賞酒コーナー

月桂冠㈱昭和蔵
 京都市伏見区片原町300番地 ℡ 075-623-2103
 <(小売価格)2,000円超コーナー、特殊なお酒コーナー>

伏見夢百衆(旧月桂冠本社)
京都市伏見区南浜町247番地  ℡ 075-623-1360
 *2会場の間は、徒歩約10分程度です。

● 最 寄 駅  : 
  近鉄京都線     桃山御陵前駅
  京阪本線(京都線) 伏見桃山駅又は中書島駅
  *各会場までは徒歩約10~15分位。
● 参加資格  : 
  20歳以上の方(未成年の方及び車等で運転される方の来場は不可)

● 参 加 費  : 
 1,000円/人  *きき猪口付
  * 参加証の提示により2会場のきき酒ができます。
  * きき酒出品酒リストをお配りします。

● 参加申込  :
事前申込の必要はありませんので、当日直接会場にお越し下さい。
なお、定員を500名(先着順)としておりますので、定員を超える場合には
お断りさせていただくこともあります。


投稿者 sekiya : 10:42 | コメント (2)

第4回 日本酒蔵元サミット

少し前の話になってしまいましたが、
先週の日曜日(9/9)
横浜の赤レンガ倉庫で
「第4回 日本酒蔵元サミット」が行われました。

こちらは横浜の酒屋さんと、
そこの常連さんが中心となって
開催されている酒の試飲会ですが、
前売りチケットで既に1800枚出るという
大イベントとなっています。

前半・後半の2部制となっており
単純計算すると800名なのですが、
赤レンガ倉庫のホールはご覧の通り^^;;;

スゴイことになっています。


しかもここの会の特徴は
・若い人(20代~30代)が多い
・女性が多い
という誠にうれしい珍しいイベントのため
もちろん蔵元としても
テンションは上がります↑↑(笑)


ま、冗談はさておき…

ブースに来た若い男性の方が、
「最近知り合いの若い人はみんな日本酒に戻っています」
というような事を話していました。

他にも
「やっぱり料理を食べるときには日本酒がイイね」
といっていたお客さんも居ました。

うちのブースは夏なのにぬる燗を出していましたが^^;;
かなりのお客さんに喜んでいただきました。

やはり日本酒への回帰は多少始まっている気がします。

といって
また日本酒ブームが来てバラ色の未来があると考えるほど
楽天家(ノー天気)でもありません。

むしろワインならワインだけ、
焼酎なら焼酎だけとい楽しみ方でなく
TPOにあわせた楽しみ方をするお客さんが
増えているのかも知れません。

お客さんは日々進化していきます。
我々蔵元も進化していかないといけません。


若い世代の人達が日本の文化である
日本酒を楽しんでもらえるように
商品開発や情報発信、提案をしていかなければ
日本酒に未来は無いでしょう。

投稿者 sekiya : 08:56 | コメント (0)

2007年09月07日

三県合同勉強会

昨日は三県合同勉強会に行ってきました。
愛知・岐阜・三重、三県の酒蔵の後継者の勉強会です。
持ち回りで開催しているのですが、
今年は岐阜県の担当です。

集合場所である恵那駅に集まり、
最初の見学場所に向かいます。


恵那市の上矢作町にある風力発電所です。

国道から脇道に入り、
さらにセンターラインの無い細い林道に入って
山を登っていきます。

「本当にこんなところに風力発電所があるのか?」
という疑念がよぎり始めてから(笑)、
更に5分ほど車で走ると突然、異様な光景が広がります。

巨大な風車です(風力発電だから当然ですが…)


そのあまりに異様さに
「○ピュタは本当にあったんだ…」
じゃなくて^^;;;
「風力発電所は本当にあったんだ…」
とつぶやきたくなります(笑)

ちなみに柱が65m、
ブレード(羽根)が48m(または44m)
ですから、羽根が一番高いところに行くと
113mの高さがある計算になります。


次に2つめの見学先である
中津川の㈱サラダコスモに向かいます。
http://www.saladcosmo.co.jp/
ここの事務所の1Fにある
「バーバーズダイニング」で昼食

地元でとれた野菜だけを使って
地元農家の婦人会の人達に委託して、
運営しているレストランです。

手の込んだ料理ではなく、
本当にシンプルな「お袋の味」
だけどそれが逆に野菜本来の味を
引き出していて、とても美味しい

平日の13時過ぎなのに、
8割方席がうまっています、
すごい人気です。

うちも野菜作りが本格的に始まったら、
いつかはこんなお店を開いてみたいです(笑)


満腹になった食事の後、
サラダコスモの中田社長さんのお話

ここは、もやし、アルファルファ、チコリなど
スプラウトと呼ばれる、
「芽」系の野菜を作っている会社です。


↑これがチコリ、イタリアンやフレンチでみる葉っぱですね

もやし作りや農業にかける熱い想いや、
チコリを作る際に廃棄していた根部分の
有効利用から、焼酎造りに参入した経緯など
お話しいただきました。

「食後に眠くなったらどうしよう…」
などという心配は(笑)
まったくする余地も無いぐらい怒濤のお話…
本当にパワフルでブルドーザーの様な人でした(失礼!)


その後社員の方にチコリ栽培工場と焼酎蔵を
案内して戴きました。

ここ最近農業に参入する他業種ってのは
良く目にするのですが(うちもそのひとつです)
酒造業に参入する農業会社ってのは、
ここ以外にはあまり無いと思います。

従来の酒業界の枠に囚われず、
非常に面白い商売をしていました。

酒業界は本当に参入の難しい業種です。
それだけ守られていて、ぬくぬくとしていて、
危機感が乏しい業種でもあります。

本当はもっと免許を緩和して、
もっといろいろな業種から参入出来るようにするべきですし、
酒類ごとの免許の垣根(清酒、ビール、発泡酒、果実酒、焼酎、etc)
もハードルを低くして、いろいろなものを造れるようにするべきです。

いろいろな商品やサービスが広がることで、
お客さんにとってより選択肢が広がり、
ひいては酒業界の発展にもつながると思うからです。

閉ざされた業界に未来は無い
そんな事を時々思います。

変な方向に話がそれてしまいましたが、
非常に面白い勉強会でした。

岐阜醸友会の渡會君(恵那誉・女城主)
お疲れ様でした。

投稿者 sekiya : 16:42 | コメント (0)

2007年09月03日

農業参入法人連絡協議会 勉強会

先週は、
ず~っと東京に出張していました。

取引先へのご挨拶もあったのですが、
メインのひとつは、
8月30日~31日と行われた
こちらの勉強会でした。

今回は1日目は座学と意見交換会
2日目は実際の農場見学と盛りだくさんの内容

1日目は、
野菜の卸をしている㈱セイツーの奥村社長と、
http://www.seitsu.co.jp/
主婦の声を活かしたマーケティングを行っている
(有)良品工房の代表取締役・白田さんのお話しを聞きました。
http://www.iimono-pro.com/

主に農産物の販売に関するお話しでした。


2日目は茨城県の取手市で、
ハーブを栽培しているM&Yシモタファームさんと
農産物の直売と蕎麦屋をしている
みずほの村市場さんにお邪魔してきました。

シモタ農芸さんでは、社長の霜多さんから
農業の基本である土作りや
化学的な裏付けのある
肥料や堆肥に関する話をして戴きました。

みずほの村市場さんでは
http://www.mizuhonomuraichiba.com/
代表の長谷川さんに
農産物の直売のあり方や、農業での生き残りについて、
お話しを戴いてきました。

目からウロコな話もたくさん聞けました。


いろんな話を聞くと、
いろいろ事をやってみたくて溜まりません^^;;;

農業って面白いですね。

投稿者 sekiya : 12:32 | コメント (0)