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2005年11月30日
酒税のあり方について
一昨日・昨日と東京に行っていました。
一昨日はうちのレッテル(吟・可。・人生感意気)の
書を書いていただいている福瀬餓鬼さんの
出版記念パーティーにお呼ばれして行ってきました。
昨日は酒造組合中央会のなかにある
日本酒造青年協議会(日青協)の会合に参加してきました。
その会議の最後、中央会の浅見副会長に
「酒税制度の見直しについて」というお話をして戴いたのですが、
なかなか興味深い内容でした。
現在お酒には酒税というものが掛かっています。
前からこの酒税という制度がおかしいと感じていました。
※別に払うのがイヤだという訳ではありません^^;;;
税の基本ルールは
・制度が分かりやすくシンプルであること
・公平であること
・公正な観点で制度が作られていること
が大事だと考えていました。
しかし現在の制度では
酒類業界に身を置く自分でも全部把握しきれないほど
複雑な体系になっていて、それが発泡酒や第3のビール
などの「税金逃れ商品」の出来る理由になっています。
これはシンプルではありません。
次に同じ醸造酒を例にとっても
日本酒、果実酒、ビールで大幅に違います。
酒税の決められた時代の背景を反映しているからです。
つまり公平ではありません。
また他にもおかしいのが
本物よりニセモノが優遇されていることがあります。
日本酒(清酒)より合成清酒のほうが酒税が安いです。
合成清酒は清酒に定められた混ぜ物の量を超えた
文字通り清酒の「合成」=ニセモノです。
ビールでいえば発泡酒やその他の雑酒(第3のビール)があります。
果実酒(ワイン)でいえば甘味果実酒があり
みりんでいえば「みりん風調味料」などという酒税さえかかっていない
ニセモノがあります。
これは公正とは言い難いと思います。
なんでまじめに造った本物が高い税を負担して
合成的に造ったニセモノの税が安くていいのでしょうか?
もうひとつ最近、未成年の飲酒ということが問題になっています。
しかし未成年が清酒やワイン、焼酎を飲むという話は
あまり聞いたことがありません。
ほとんどはリキュールと言われる酒類です。(チューハイなど)
世界的にみても未成年の飲酒防止の意味もあって
リキュールは酒税が高いのが普通なのですが、
日本では逆になっています。
これも公正という考え方からしたらおかしいではないでしょうか?
こんな税制おかしいなぁ、と思っていたら
ちゃんとその辺りを盛り込んで、
税制調査会に対し中央会は要望書を出していました。
それでこそ中央会の存在意義があると言えます。
是非頑張って働きかけをして戴いて
シンプルで分かりやすく、公平、公正な酒税制度に
してもらいたいものです。
2005年11月26日
七五三
今日は午前中少し仕事をして
午後から子供の七五三に行ってきます。
といっても二人とも
まだ咳をゴホゴホしていて
神社に連れて行くのは無理そうなので
着物を着せて写真屋さんで
写真を撮るだけです^^;;
最近写真を整理していて思ったのですが、
上の子に比べて下の子の写真が少ない(笑)
しかも圧倒的に…1/3以下です^^;;;
まわりに聞くとみんな同じ様子らしいですが…
2005年11月23日
全国きき酒選手権大会愛知県予選
このところ出張続きで大変です(泣)
そのうえ子供達が
保育園から拾ってきた風邪まで
もらってしまって(鼻水と喉の痛み)、
どうもスッキリとしません^^;;;
昨日は名古屋のルブラ王山で行われた
全国きき酒選手権大会愛知県予選のお手伝いに行っていました。
参加者は名古屋の大学生の皆さんですが、
とても真剣な面持ちできき酒しています。
それに併せて
大学生と蔵元の意見交換会も行われましたが、
・日本酒のイメージが良くない、
・CMがパッとしない(笑・これは地酒メーカーの責任じゃないですね^^;;)
・飲み方や楽しみ方が分からない
・情報発信が足りない
・(CVSやスーパーの)店頭でどこにあるか分からない
といった手厳しい意見をたくさん戴きました。
全くその通りだと思います。
飲み方や楽しみ方を情報発信するのは
メーカーや酒造組合の責務です。
頑張って行かなければなりません。
そんな話をしていて
出てきた話で気になることがありました。
ニュースやドラマなどを見ていて気になるのが、
悪いコトは日本酒が引き合いに出される、と言うことです。
日本酒何合(ミリリットル)以上呑むと肝臓が××…とか、
呼気中に含まれるアルコールは日本酒××飲むと××とか…
こういった悪いコトには何故か日本酒が引き合いに出されます。
すべてのアルコール飲料のうち日本酒の消費量は1割以下です。
なのに悪いコトの引き合いに発泡酒や焼酎、ワインが
出てきた試しがありません。
ドラマで泥酔しているシーンや、
飲んだくれみたいな感じの人が飲んでいるのもほとんど日本酒です。
スポンサーの関係かも知れませんが…(笑)
本当はそう言うときに抗議することも
メーカーや酒造組合(その集合体である中央会も)
の重要な広報活動なのかも知れません。
…話が脱線しましたね^^;;;
とにかく
愛知県の学生代表に選ばれた方は
全国大会で頑張って欲しいものです(笑)。
2005年11月19日
CBCラジオ取材
今日はCBCラジオの取材がありました。
取材って言うからには
てっきりレポーターの方、音響さん、ADさんなど
何人かで来るかと思っていたら、
約束の時間に現れたのは
レポーターの宇梶さんというキレイな女性が一人だけ。
ちょっと驚き^^;;;
取材って、
新聞や雑誌の取材みたいに
まさかテープレコーダとかでするのか?
…と思っていたら手提げ袋から
おもむろにマイク、コード、録音機器、MDなどを
取り出し手際よく繋げていき、取材開始
ラジオのレポーターの方って
一人で全部するんですね…^^;;;
実際の収録では
しゃべりはあんまり得意でないので
ほとんどは杜氏の荒川君にお任せ(笑)して
横から茶々を入れていました。
もちろん、きき酒も準備しました。
お酒はそんなに強くないそうですが
日本酒好きらしく、結構呑んでいました。
最後はちょっとほろ酔い加減でレポートしてました。
(言っちゃまずかったかな^^;;;)
実際の放送は
毎週土曜日7:00~12:00放送の
「広瀬隆のラジオで行こう」という番組の
「三河天国」というコーナーだそうです。
吟醸工房の話題が出るのは
11/26(土) 8:40頃からだそうなので
皆さん聞いて下さいね(^^)
(CBCラジオの周波数はAM-1053KHzです)
2005年11月17日
おでん
今日午前中稲武蔵で作業をして
昼頃本社蔵に戻ってくるときに
凍結案内(?)用の温度表示が8℃になっていました。
こんな天気の良い日にこんな温度とは
朝晩寒くて布団から出られないわけです。
設楽町の駒ヶ原というところでは
初氷が張ったとか…、いよいよ冬到来です。
寒くなると食べたくなるのがおでんです。
最近「おでんくん」というアニメがあるらしく
子供達が「おでん食べたい」とうるさいので、
ここ2、3日おでんが続いています。
おでんといえば我が家では「味噌おでん」でなく
関西風の出汁おでん(というのでしょうか?)なんですが、
たまごの食べ方にこだわりがあります。
それは黄身の半分はそのまま食べますが
残りの半分は汁に溶かして食べる、ということです。
今まで誰も賛同してくれた人が居ないんですが(笑)
美味しいのでだまされたと思って試してみてください。
…もちろん「おでん」と言えば「日本酒」ですが、
蓬莱泉のROKUを、ぬるめにお燗して一緒にどうぞ(笑)
2005年11月16日
酒造組合中央会はどこへ行く? その1
今日の日経新聞にこんな記事が載っていました。
酒販中央会使途不明金事件、元事務局長を逮捕・警視庁
小売酒販組合中央会というと
我々蔵元のお客さんである酒販店が作った
団体なわけで、他人事ではありません。
他にも同じ団体でこんな事件もありました。
酒販組合、年金の運用失敗で加入者へ140億円返還中止
本来こういった団体は
①業界全体で何か働きかけをしていく役目
②モノ不足で何もしなくても売れた時代には、
他の酒屋を出抜くようなコトをする「出る杭」を打つ役目
以上二つの意味があったと思うのですが、
今となってはこういった事件を見るにつけ
護送船団方式で業界が動いていた時代の遺物であり
存在意義が薄れているのかなぁ、と思います。
我々蔵元にも地域ごとに酒造組合があり
(日本酒と焼酎のメーカーが加盟)
その総元締め(?)として酒造組合中央会があります。
注意-この団体は上記の事件と全く関係ありません
かつては需給の調整役や、業界として政治的な圧力をかける役目
関係省庁からの通達等の連絡役、
原料米を購入する際の保証役といった役目がありましたが、
そういった役目は一部を残して形骸化している感があります。
特に今話題の「酒税の改正」などの際には
いの一番に政治的な活動をするべきなのでしょうが、
それらしい効果も見られません。
日本酒や焼酎の効能を広め
需要の掘り起こしも仕事の一つですが、
これも効果はありません。
むしろ大小メーカーや低価格から高価格まで
さまざまなメーカーの集合体である以上
ひとえに広報といっても、
それぞれに対象や宣伝方法が違いすぎます。
ではいったい酒造組合中央会は
何のためにあるのでしょうか?
(…気まぐれ^^;;;に 続く)
2005年11月15日
今シーズン初蒸留
更新サボってすいません^^;;;;
日曜・月曜と用事があって出歩いていました。
今日は今シーズン最初の蒸留でした。
今回のもろみは元気が良く、
普段10日ぐらいで蒸留するのですが、
1号は1週間で目標のアルコール度数に達しました。
早いので香りも良く、なかなか期待できそうです。
蒸留釜の中でもろみが沸騰しています。
大気圧の1/10ぐらいの気圧のため(減圧蒸留)
45度ぐらいで沸騰しています。
時々テスター(メートルボックス)という場所から
サンプリングして香りや味をチェックします。
度数が高いのできき酒でも多少酔います。
何回もきき酒していると舌が麻痺してしまうので、
口休めに某L社のアーモンドチョコが欠かせません^^;;;
ここにアルコール度数を調べる浮標を浮かべて
留液の度数もチェックします。
度数が高いうちは澄んでいますが、
度数が低くなってくるとご覧のように白濁してきます。
蒸留が終わったらタンク内の留液(=焼酎)をよく混ぜて
サンプルを取ります。
味を見て次回作業の参考にしたり、度数の分析をします。
写真を撮っているうちにちょっと多くなってしまいましたが、
一杯はじめる訳ではありません(笑)
味はガスが抜けてから改めて見ますが、
香りは良好でした。
2005年11月10日
大井平の紅葉
稲武の交差点から
200mぐらい南(設楽方向)に行った
大井平公園の紅葉が
とてもキレイに色づいていました。
紅葉と言えば
足助の香嵐渓が有名ですが、
渋滞も有名なので(笑)
渋滞はイヤだけど
紅葉は見たい方はコチラにどうぞ。
もちろん帰りがけに
吟醸工房(または本社販売所)に
立ち寄って戴きたいのは
言うまでもありません(笑)
2005年11月08日
御祓い
昨日の夕方に
本社で御祓いが行われました。
本来なら新酒が出来る前に
御祓いをするはずだったのですが、
神主さんやスタッフの都合がつかず、
少し遅くなってしまいました。
ここでちょっと宣伝------------
神様にお祈りするより先に出来たお酒ですが、
今年のしぼりたては美味しいです。
ただ今好評発売中です。
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今年も無事に良い酒が出来るよう
お酒の神様によく頼んでおきました(-∧-)
2005年11月07日
焼酎もろみの仕込み
今日吟醸工房の初しぼりだったので、
早速その酒粕を焼酎(商品名:吟醸grappa吟乃精)
のモロミとして仕込みました。
荒川杜氏曰く
「昨年より、やや味の幅があるタイプに仕上げた」
と言うだけあって、
酒粕の感じも気持ち違う感じがします。
吟醸酒の香り(?)を楽しむことが出来るよう、
昨年より少し低めの温度で(焼酎の)モロミを
ひっぱって様子をみるつもりです。
GT選手権第8戦 鈴鹿
昨日は雨の中、
三重県の鈴鹿サーキットに行って、
GT選手権の第8戦(最終戦)を観戦してきました。
TVではよく見ていて
一度生でレースを見たいと思っていたら、
友人がGT300クラスにエントリーしている
チームのスポンサーをしている関係で
チケットを手配してくれたので、
大雨の中観戦してきました。
なんとレース直前のグリッドにも入ることが出来る
チケットも付けてくれたので、
スタート直前の写真です。
その上、ピット内にも入れるよう
取り計らってくれたため、
出走前整備中の貴重なカットもあります。
分単位で追われる作業スケジュールのため
ピットクルーの動きは
「キビキビ」という表現がピッタリ
酒の仕込みもこうやって
キビキビ作業したいものです^^;;;;
吉兆宝山MR-Sチームのドライバー
田中 実さん(右)と中島一貴さん(左)です。
※中島さんのお父さんは元F1ドライバー中島悟さんです。
途中までクラス1位を走っていたものの
雨のために競技中ペースカーが入った際に
ピットで1分近く足止めされてしまい、
残念ながら6位まで後退してしまいました。
ヨメさんも連れて行きましたが、
感想を聞いたところ
「中島さんカッコイイ…」
だそうな…、
レースの感想は無いのか?^^;;;;
天気はあいにくでしたが、
とても面白かったです。
2005年11月03日
休日出勤
蓬莱泉「空」と「吟」の出荷が近いので
祝日ですが会社に来ています。
空(そら)を見上げると
どうも朝からぱっとしない天気です。
まぁ休日出勤している日に
超快晴ってのもある意味悲しいんで^^;;;
これはこれでいいんですが…
どうも今週末の土日も天気が良くなさそうです。
土曜日は新城の文化会館大ホールで14時から
新・新城市長選挙立候補予定者の公開討論会
(今回はお手伝いです^^;;;)が行われますし、
日曜日は三重県鈴鹿市で面白いことがあるので、
週末は晴れてもらわないと困ります(笑)
皆さんテルテル坊主つるしておいて下さい。
2005年11月01日
酒の会
昨日は豊川の蔵子5丁目にある
くらう堂の酒の会に行ってきました。
場所はバッティングセンターの裏で
(ローカルなネタですいません^^;;;)
少し分かりにくい場所でしたが、
洒落た雰囲気のお店でした。
乾杯した後
20分ほど酒造りの話をしたあと
酒の会に本格突入という感じでした。
普段この時期では楽しむことが出来ない
もろみ酒(12月に出る志野ですね^^;;)や
しぼりたての原酒も出品してありましたが、
もの珍しさもあってか、結構好評でした。
30名ほどのお客さんに
ご参加いただき
皆さん美味しい食事とお酒で
喜んでいたようでした。